弁護士の小野智映子です。
私の好きな本といえば「源氏物語」これにつきます。
皆様知る人ぞ知るというもので、原文はかなり難解なものです。
きっかけは、「あさきゆめみし」(大和和紀著)という漫画からです。これで一通りのストーリーを抑えてから、与謝野晶子訳、谷崎純一郎訳、瀬戸内寂聴の「女人源氏」など読み進めました。
よく「源氏物語が好き」などというと「女の情念、怨念が詰まった話がおもしろいの?」とか「光源氏が女性をとっかえ、ひっかえする話がおもしろいの?」などといわれますが、私の場合は和歌や書、舞、衣装などの平安の雅やかな世界観であるとか、主ストーリーと交わって展開される明石の出世物語や、玉蔓、髭黒大将や落葉宮などの脇役の人生模様や人間模様を追っていって人生の多様さ、運命の数奇さを感じることがとても好きなのです。何度読んでも、別の何かの発見があります。
いつか原文を自分なりの解釈で読んでみたいなあ、、と思っています。すでに原文のみの文庫本は購入済みで準備万端なのですが、、いつのことになるやら。
私が受験をしていた当時、東大入試の古典では2年に1回源氏物語がでるといわれていました。
私が合格を決めた年も出ました。確か、幼い三宮が自分で自分に敬語を使うのを女房たちがほほえましく見守る場面だったかな。それとも、宇治十帖で八の宮が亡くなった場面だったか。。