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髭黒大将

  源氏物語の登場人物の一人。

 源氏物語の雅な世界の中で、武骨者とかまじめ堅物、などといわれている人。要望も立派なひげあるため髭黒大将などと呼ばれている。正妻も3人の子もある身でしたが、玉蔓に恋をし、帝も含めて玉蔓に求愛するあまたの恋人候補を差し置いて、半ば強引に玉蔓を妻にしてしまう。

 でも、この髭黒大将という人、玉蔓との結婚が原因で正妻とは離婚になる(髭黒自身は、玉蔓を妻としても正妻との離婚までは考えていないのだが、正妻の実父が正妻を実家に連れて帰ってしまう)のだが、この正妻は長年物の怪に取りつかれる病(精神的な病、時々物の怪が取りつき人格が変わった言動をすると描写されている)に侵されていたのであり、夫としてずっとこれに耐え、離婚をすることもなく正妻として遇していたのである。

 この髭黒大将という人、源氏物語の中では風流に疎く、容姿も光源氏や頭中将、夕霧、冷泉帝などのように美しいわけではないので物語の中での評価は低めである。

 しかし、なかなかどうして魅力的な人物に見える。正妻が病を抱えている状態であっても、玉蔓に惚れるまでは、女性を作るわけでもない。源氏物語の世界の中では貴族の男が数人の妻を持つのは当たり前なのに、である。妻子を守り、位は大将、まじめ堅物で仕事での評価は高い。

 しかも、髭黒はその後妹が生んだ子が帝となるため帝の後見役となる。いわゆる外戚政治ができる立場となり、大出世するのである。玉蔓との間に男の子も生まれる。

 源氏物語の中では、つまらない、といわれる堅物、実直、武骨者の髭黒大将が、家族を大切にし仕事を熱心にして出世する、現代的な魅力に満ちたものに感じられるのである。

                                弁護士 小野智映子

 

特別清算とは?

 特別清算とは、通常の清算手続を行っている株式会社について清算の遂行に著しい支障をきたすべき事情又は、債務超過の疑いがある場合に、利害関係人の申し立てによって開始される会社法上認められた特別な清算手続である。

 株式会社は法人格を有しているところ、株式会社を消滅させる手続きとしては、解散がなされ、その後の清算・破産手続きの終了により株式会社の法人格は消滅することになる。

 そして、この清算とは、株式会社の法人格の消滅前に会社の現務を結了し、債権を取り立て、債権者に対して弁済し、株主に対して残余財産を分配する手続のことをいう。特別清算手続は、この清算の手続きのうち、債権者保護のために裁判所の監督下で行われる特別な形態である。

 特別清算が利用される典型ケースとしては、子会社の債務を肩代わりした親会社の債権を税務上安全に償却するためのものが挙げられる。具体的には、この子会社について特別清算の申し立てがあったときは、債務を肩代わりした親会社は、債権金額の50%相当額について貸し倒れ引当金の計上が認められまる。そして、その後特別清算の手続が進んで特別清算に係る協定の認可または、個別和解があった場合に、これによって切り捨てられることになった額についてその事実が発生した事業年度において貸し倒れとして損金の額に算入できることになる。

 そもそも親会社のみが子会社の債権者である場合や子会社の債務を親会社が肩代わりできる場合や、親子会社の関係になくても、2つ会社において役員等が共通しており、片方の会社が片方の会社の債権者となっていたり、第3者弁済が可能であるなどの密接な関係にある場合には、個別和解が可能であるので比較的容易に手続きをすすめることができる。

 このように、税務上のメリットがあるうえに、不要になった株式会社を法的に整理することができる制度として、特別清算が利用できる場合がある。

 岡山の場合だと、和解型はともかく、協定型はきわめて珍しいもののようである。

                                弁護士 小野智映子

来し方行く先~その7~弁護士になりたい

 弁護士になりたい、そう思ったのはいつからだったのだろうか。私の場合、弁護士になってみてからの方が、これこそが自分が求めてきた一生をかけるに足りる仕事だと実感できるようになった。なってみるまでは、弁護士がどういうものなのか、よくわかっていなかった。

 それなのに、司法試験を受けたということは、どこかで、なりたいと思った時点があるはずで、それがさかのぼるとどこにあるのかなと考えてみた。

 高校生のときには、弁護士になることは全く考えていなかった。東大には、高校1年生ぐらいのときから行きたいという気持ちはあったけれど、その先についてはまだ全く白紙だったように思う。

 高校3年生のときに、進路指導の件で担任に職員室に呼び出された。この時、「文1をうけるには成績がたりない。文3にしないか」と言われた。確かに、私はすでにこの当時源氏物語の魅力にとりつかれており、文3にしても一向に構わない状況だったし、むしろ大学受験の段階でこのよう嗜好があるのなら文3を受けるべきであろう。それに、そもそも成績がたりないのだ。それなのに、私は無意味に文一に固執し、黙っていた。すると、そのとき担任に電話がかかってきて、担任が電話に出て話し始めた。私は、「いまだ」と思い、「失礼します」と言って逃げ出した。なんだか爽快だった。そのまま私は文1を受け、現役では不合格になり、1浪の末、東京大学文科1類に合格する。

 東大に入学してからも、私は、ある意味執拗に司法試験の道を避け続ける。当時は、キャリア官僚を目指す国一よりも法曹を目指す司法試験の人気が上がり始めたころで、同級生の多くは遅くても2年生の秋くらいには、予備校通いを始めていた。私は、官僚にも司法試験にもあまり興味がもてず、茶道や着付け、お花を習い勝手気ままな暮らしをしていた。3年になって法学部第3類(政治コース)に進んだ。あくまでも法律の道には行きたくなかった。3年生の終わりごろ、就職活動を始めたが、これがまったくうまくいかなかった。時代も悪かったとは思うが、やはり、どんな仕事をしたいかという根本がないままの就職活動などうまくいくはずもない。当時は東京で就職し、東京で生活することしか頭になかった。就職活動がうまくいかなければ、当然、自分のことや自分の適性、将来について真面目に向き合うようになる。そのなかで出した答えが司法試験だった。人より遅い4年生の秋、私は初めてまともに法律の勉強をはじめるようになる。

 今現実に弁護士になってみての充実感を味わうと、わけもわからず、執拗に司法試験の道を避け続けていたにもかかわらず、知らず知らずのうちに道はここへつながっていたのだと思わざるを得ない。高校3年生の担任から逃げ出した時の爽快感は、今の道へ行こうとすることの正しさを教えてくれていたのだと思う。自分のはっきりした意思ではなかなかむきあえなかった弁護士への道へいつのまにか導かれていたのである。

来し方行く先~その6~今を幸せに生きる

 今を幸せに生きる、それが最近の私のもっとも心がけていることである。ともすれば先のことが心配になってあれこれ考えて今日を過ごすことになる。または、今足りないものをとりあげて、これがこうなったら、と思ってしまう。

 でも今日、今はそんなことのためにあるのではないのではないかと思うようになった。

 確かに、現状のたらないところを見つめ、分析しなければ、将来が改善されることはない。でも、それが行き過ぎてしまうと、今がつまらなくなってしまう。

 そのとき、そのときを楽しめなかったら、楽しめるときなど一生来ない。先は先でその先の心配をすることになってしまうだろう。

 だからこそ、今足るものを数えて、今を幸せに生きていけたらと思う。自然に笑みがこぼれるように。

ゆるやかにながれのままに、それでも、自分の足で歩き続けることはわすれない。そんな生き方をしたいと思う。

カサブランカ

弁護士の小野智映子です。

やっと、カサブランカが開きました。白く高貴な姿、甘いあでやかな香りも楽しめます。

光源氏が紫の上を桜に、明石の君を白い百合に例えていましたが、カサブランカを愛でていると明石の上の華やかさ高貴さはいかほどかと思ってしまいますね。

明石の君は女性としての喜びを経たうえで、母としての喜びを得るようになり、一族の繁栄を目の当たりにし、総じて充実した人生を送るようになります。光源氏の周りの女君のなかでも異質な存在です。

それでも、その成功までには、自分の娘を紫の上に預けるといった耐えがたい苦しみ、悲しさを経てこそ実現します。女性の目からみれば、移り気で頼るべきか否か判断しかねる光源氏の言葉一つを信じて京に上るのですから、並外れた知性と判断力、胆力があるようにも思います。光源氏をして内親王も見まがう気品といわれる高貴な精神性も魅力の一つです。

ミッキーマウスの室外機ラックをおいてかわいらしくしました。

 

水無月

 弁護士の小野智映子です。

 今日から6月ですね。いろいろと値上げのニュースなどもあるようですが、

6月は水無月といいますが、水が無いのではなく、「水の月」ということのようです。

雨も多くなりますし、田んぼには水をはり、田植えの季節ですね。

 6月は、4月のような裁判所や検察庁の異動の影響もなく、5月のような長い休日もないので

裁判所の期日も入りやすく、事件をどんどん進めることができる月になります。7月後半には、

裁判所の夏季休廷の影響もうけるようになるので、今がチャンスとばかり仕事を前に前にすすめようと

張り切っています。

 事件は当然相手方あってのことですし、訴訟になると裁判所も関与することになります。多くの関係者が関与すると、やむを得ず思うように事件がすすまないこともありますし、相手の回答が遅い場合もあります。できるだけ早く自分が判断したり、書面を書いて、自分の手元に事件をおいておく時間を短くして、早期解決を目指しています。

 

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